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【歌詞】 みとせのりこ / 廃墟の心臓

廃墟の心臓

作詞 : みとせのりこ 作曲 : Dani 編曲 : Dani

 

"わたしは眠る廃墟の心臓"

 

季節の歯車は壊れて

世界の時計は春と夏を一度に指す

 

スフレのような風を受けて歩く

小手毬と木香薔薇が咲きかけの午後は

いったい、どこへ行ってしまったのだろう

 

消えてしまった午後を探してわたしは眠る

眠りの中にやわらかなあの午後への入り口を探して

そして迷い込む夢の庭園

祝福された満開の庭

 

五月の螺子を捲き戻して

見上げる空色 花と花の翳に揺れる

 

薄紙のような白い白夜月(はくやづき)と

鈴蘭がかすかに鳴らす鐘の音と

それはあの遠い日に見た花園

 

やっとみつけた午後を彷徨いわたしは歩く

緑の狭間 花たちの子守唄とさざめきを探して

そして辿り着く夢の楽園

祝福された満開の庭

 

薔薇の天蓋 蔓草の振り子揺れ

午睡の時間を刻む時計(はり)は

永遠の春を唄う

 

浅い午睡の終わり 三日月の針は傾(かたむ)く

楽園の門扉(もん)をくぐり現実(せかい)へ戻る

そこにはもう 誰もいない

 

時の死に絶えた街 世界は全てわたしのユメ

花の寝台 菫(すみれ)の柩の底に永遠(えいえん)を探して

そして辿り着く終(つい)の楽園

祝福された満開の庭

 

わたしは眠る廃墟の心臓

 

All instruments : Dani

Violin : 壷井彰久