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【歌詞】 みとせのりこ / violzkar ~菫の地図~

violzkar ~菫の地図~

作詞 : Noriko Mitose 作曲,編曲:Koh Mitaki

 

ひとつの目は 徒人(ただひと)の

――― 世界の明(あけ)に

可視の真昼 写しとる

――― 息づくもの等を

ひとつの睛(め)は 幽世(かくりよ)の

―――世界の深淵(ふち)の

不可視の夜を映し出す

 

―――片の目を 夜に還し

供犠(うしな)ったその眸(ひとみ)の

―――その裡(うち)に宿らせた

精霊の幻視(ひかり)を繋ぎ 時代(とき)を語り継いで

たどる足跡の途(みち)

永久(とこしえ)に重ねられてく御霊に 祈りは紡がれる

 

紅(あか)は地(つち)の動脈を

―――朝露の野に

靑(あお)は天(そら)の静脈を

―――ひそやかに咲いた

世界 循環(めぐ)る 心臓の

―――小さな花の

軌跡が標す 菫の地図(ヴィオルツカ)

 

―――それはただ 一度きりの

永遠と紛うほどの

―――継承(つな)がれる 巡礼の

繰り返す旅路に注ぐ 虹を編む雫と

風が綴った予言(もじ)を

高い塔 響く鐘(カリヨン)の音を 見届けるために

 

久遠(とわ)と刹那結び 糾(あざな)われる

変わることのない 願いを幾重にも刻んで

ともに時を旅した片の目が 醒めぬ眠りについても

祈りは紡がれる

 

―――今はもう、誰も知らない記憶